機械工学便覧より
沈みキー :主として高速回転に用いられ、平行キー、勾配キーおよび頭付き勾配キー の3種類がある(JIS B 1301_76)
平行キーはあらかじめキーをキー溝にはめてから、あとでボスを押し込む
勾配キーは、ボスをはめてから、あとでキーを溝に打ち込む
平行キーの場合キー溝に製作不良及び経年使用による「がた」がない限り キーの嵌め合いはゼロゼロなので、平行キーの場合軸とボスの溝合わせを行ってあとから入れるのは至難の業、いやとても困難!私も経験済み
平行キーなら事前に軸側に樹脂ハンマーで打ち込み次ぎにボスをとりつける
以上です。
押込時(打ち込み時)キー側面のかじり(焼き付き)注意。これでキーの押込が不十分の場合、キー溝が広がりはめ合いが緩くなり、最終的にキーが抜けるトラブルが発生する。
ある程度入ったら、抜け止めのネジ止めエンドプレートがあるタイプは、これで押し込むのも一つの方法。
*専門家の意見(減速機組み立てフィールドエンジニア)
基本としては、軸(シャフト)側を基準にキー擦り合わせて打ち込み、スプロケットボス側のはめ合いをぴったりにして組み立てる。
とはいえ、できあがってきた物(現場にある品物)の中で折り合いをつけないといけないので、ボスと軸とキーそれぞれを合わせてみて、一番ガタの少ない組み立てをする。軸とキーのはめ合いがきつい場合は、軸とキーを基準に、スプロケットとキーがきつい場合は、スプロケットとキーを基準に擦り合わせを行う。また、SHI工場出しの減速機のキーについては、擦り合わせを行って組み立てるようにしているため、そのままではキー溝に入らない。