2007年3月14日水曜日
フランジ型固定継手(冷却灰排出機
専用ボルト(リーマボルト)にて取り付けてあります。
又、ベースについても機械加工しているため、減速機の軸芯(高さ)をメーカーが変更していない限りベース、カップリング等の清掃のみで、既定の位置に納まると思います。
手順
1.減速機の取り合い確認(図面上、現物共に)
<取り合い点は、軸高さ、位置、径、キー、セットボルトの寸法間隔、電動機仕様、回転方法、端子箱の形状他>
2.カップリングの塗料剥ぎ(合いマークを探すため)
3.リーマボルト抜く前にカップリングにて解放前の軸芯確認(面、芯)*念のため
+フランジ二枚の厚み確認(ボルトを緩めたとき面が開くかどうか確認するため)
*減速比が大きいため、作業性の関係より、例外的に動力を使用し軸を正転逆転する。
<動かすとき中に人がいないか、物がないか確認してから動かしましょう。>
軸芯の確認は、ダイヤルゲージを用いて、面ブレ3/100mm芯ブレ5/100mm以内を基準とする。
4.リーマボルトを緩め、フランジの開きを確認。
5.軸芯確認用にボルトを締めずに1本通し軸芯(面、芯)を確認する。
6.運転停止を確認後MCCBをoffにする。
7.結線状況を把握し動力線解線を行う。
*解線後の配線は減速機取り外し取付時傷つけられないように養生及び避けておくこと。
8.竪型の減速機のため、状況を良く確認し適切な取り外し方法を実施のこと。
*位置決め角鋼(減速機ベース下方に溶接)は外さずに取り外し出来るはずです。(実績より)
9.カップリングを浸透剤注入しながらプーリー抜きで取り外す。
(カップリングのキー部にかじりが出るため、少し暖めた方がよいのかもしれない)
10.減速機側カップリング、軸、キー及び機械側(抜き出し機)カップリング、ベースの手入れを行う。(#800~1000程度のペーパーで、オイルを付けて磨く)
11.軸位置の確認。出来れば定盤、なければ厚めの鋼板上に新旧の電動機を向かい合わせて並べ軸芯の確認を行う。(組み付け後大きな芯狂いがあった場合、また減速機を降ろさなければならないため)
12.電動機の絶縁測定。(使用電圧に合わせて、絶縁を確認する。)
13.カップリング組み込み。清掃・洗浄後(1)並行キーをキー溝にプラハンマーで打ち込む。(2)潤滑剤をたっぷり軸及びカップリングに塗布し、常温でゆっくりキー溝に合わせながら挿入する。頭が入れば、プラハンマーでフランジ面を円周上に打撃位置を変えながら挿入する。
*挿入は面位置まで。
14.減速機の吊り上げ及び取付。近くまで持って行ったら、セットボルトを、入れ締めながら既定位置へ持って行く。(リーマーボルトが入るところまで調整できればgood)
15.動力線結線。絶縁テープ及びビニールテープにて絶縁する。(結線違い注意)
16.MCCB投入及び回転方向確認。(解線しているため回転方向を確認する)
17.軸芯確認。取り外し前に行ったカップリング解放後の数値と比較。(規定値に入っていればOK)
18.カップリング結合。結合後結合前と数値比較。
19.試運転。(正逆共に電流値確認)
20.塗装及び片付け