納入初期は、フリー(弁体バネ*二次圧調整バネ最長)の状態で入ってきますので、二次側には圧力がかかりません。(全閉のような状態)そこで試運転調整を行うわけですが、注意すべき点は、調整ネジの操作が二次圧昇圧時緩め方向に回転させるということです。
原理的には、バネ受け(板にねじ切ってある物)を押し込むことにより、弁棒に圧力を伝えます。尚、調整ネジの出代は変化しませんので、固定ナット緩めた後は、工具を使って回しはじめたところから、何回転させたかを覚えておきましょう。また、ロックナットの内側にシール付きのワッシャーがあります。このワッシャーが意外とくせ者で調整時の抵抗となります。ロックナットと一緒に本体とすき間出来るまで緩めましょう。ちなみに20Aの一次圧1MPa二次圧0.1~0.7MPaの場合で、弁棒の可動距離は4mm調整ネジのピッチが約2mmでした。(但し、ネジの遊び・バネの収縮がありますので、2回まわすと減圧無しというわけではありません。)
ついでに、弁棒と調節棒の間にダイアフラムがありますので、調節ネジ部から漏れが出ている場合は、、ダイアフラムの破れということになります。