2013年3月7日木曜日

ろ布の劣化

焼却施設用集じん器に使用されているろ布の劣化は
1.目詰まり
2.基布(ガラスクロス)の破損 により進行します。

目詰まりは、剥離剤(助剤)が不十分であったり、ケーシングが破孔していることによりろ布表面に脱塩剤+飛灰が固着することにより発生します。(払い落としが効かなくなります。)
* 外気漏れ込によりろ布自体が吸湿した場合は吸湿部で急速に破孔へ向かいます。










 
不具合ヶ所はリテーナーの水平リング部分で、梱包配送時の折り目に沿って発生しており、ろ布分析時の小さなサンプルピースでは実態を把握することができない状態です。










通常運転においては、差圧1~1.5kPaであり、ΔPが1.5kPaの試験データとして約3万回の折り曲げによりガラスクロスが破損したとなっております。しかしながら、1.5万回のパルスにて破損等不具合が発生していることから、通常運転時の圧損変化も寿命に影響を与えていることがわかります。





リテーナーとろ布のクリアランスを小さくすること。運転中の差圧を小さく(1.1kPa程度)することで寿命を延ばすことができます。
基布をガラスクロスからフェルト等屈曲に強いもの変更するとさらに寿命が延びます。

2013年3月6日水曜日

AEDと心臓マッサージ

蘇生に関する消防署の訓練状況を整理しました。 AEDが使用できるのは心停止までの5分間が一つの目安です。 *心臓が微細動(ふるえている)状態にある時にしかAED(除細動器)は使用できません。 では、実際の対処ですが 1.意識確認(意識なし、脈なし) 2.近くにいる「○○さんまたはあなた」救急車を呼んでください。   近くにいる「○○さんまたはあなた」AEDを取ってきてください。   *必ず個人を特定し協力をお願いします。(だれかという声かけは×) 3.気道確保 4.呼吸確認 6秒間   (1)見て   胸の動き  (2)聞いて 呼吸  (3)感じて 吐息 5.人工呼吸 (息を吹き込んだとき反射の確認も行う)  薬害・出血がある場合は人工呼吸を行わない。  また、人工呼吸をためらう場合は、心臓マッサージを優先する。(心臓マッサージでも肺が動くため。)  軽く胸が膨らむ程度 2回 6.心臓マッサージ  体の厚み1/3をつぶすイメージ(子供のときは体が柔らかいので力加減注意) (1)気道確保を再度確認し、2秒に3回のリズムで30回(3~5㎝押し込む)   肋骨折れても命を助けるというイメージで肘を伸ばし体重かけて実施する。 7.AED到着  箱を開けるとガイダンスが流れるので、それに従って操作対応する。  電極シートは鎖骨と脇腹(心臓を通電させるよう)に貼り付ける。子供の場合は、体の表と裏。 8.AEDにより反応が回復したら  気道確保継続し、心臓マッサージは中止 9.反応なければ心臓マッサージ継続 10.救急車到着 以上