2014年3月12日水曜日

空気層の断熱効果

断熱材の削減と理論上の断熱係数より空気層を設けて、断熱効果を得ようとする施工技術もありますが、この方法には注意が必要です。 具体的には、空気層内で対流が起こる、空気層内に本来固定されるべき空気が外部と置換されることにより、断熱効果が低下することが良く発生します。 *計算上の断熱係数が悪化しても、断熱材を充填し対流を抑えた方が結果として、放熱(温度低下)を押えることが期待できます。

サンプリングノズルの腐食防止

排ガスダクトに設置しているサンプリングノズルは、放熱部にもなるためノズルネックにて排ガスが液化し、硫酸・塩酸による腐食を受ける。 これに対し、レーザー式分析計取付座は残留防止のためのノズルネック内のパージをおこなうため、腐食性ガスがノズルネック内に侵入しないため、腐食度合は著しく減少します。

2014年3月9日日曜日

シーケンンサ更新時の確認作業

A→Qの更新に関しては、コンバート作業によりプログラムの書き換えが発生しません(ラダーはそのまま)ので、端子を個別に外さず、入力カード、出力カード単位で更新作業を行う場合のI/Oチェックは、各カードの頭としっぽで模擬確認を行い、結線作業の妥当性確認ができます。

シーケンサのバックアップバッテリー交換

バックアップバッテリーの交換は基本電源を落としてから実施ください。 バッテリー交換時の1~2分はコンデンサ内の電圧にて内部データを維持します。 但し、しばらくバッテリーを交換していない場合は、電源を落とした瞬間から放電が始まっていますので注意が必要です。 *データはまるっきりなくなることではなく、部分的に欠落することが発生するようです。 電源オンのまま、バッテリー交換を行う場合は、cpuを停止run→stopにしてから実施ください。バックアップ電源異常のアラームが発報します。 (Qシリーズはcpuカバーを開けると中にちっちゃなスイッチがあります。)

2013年3月7日木曜日

ろ布の劣化

焼却施設用集じん器に使用されているろ布の劣化は
1.目詰まり
2.基布(ガラスクロス)の破損 により進行します。

目詰まりは、剥離剤(助剤)が不十分であったり、ケーシングが破孔していることによりろ布表面に脱塩剤+飛灰が固着することにより発生します。(払い落としが効かなくなります。)
* 外気漏れ込によりろ布自体が吸湿した場合は吸湿部で急速に破孔へ向かいます。










 
不具合ヶ所はリテーナーの水平リング部分で、梱包配送時の折り目に沿って発生しており、ろ布分析時の小さなサンプルピースでは実態を把握することができない状態です。










通常運転においては、差圧1~1.5kPaであり、ΔPが1.5kPaの試験データとして約3万回の折り曲げによりガラスクロスが破損したとなっております。しかしながら、1.5万回のパルスにて破損等不具合が発生していることから、通常運転時の圧損変化も寿命に影響を与えていることがわかります。





リテーナーとろ布のクリアランスを小さくすること。運転中の差圧を小さく(1.1kPa程度)することで寿命を延ばすことができます。
基布をガラスクロスからフェルト等屈曲に強いもの変更するとさらに寿命が延びます。

2013年3月6日水曜日

AEDと心臓マッサージ

蘇生に関する消防署の訓練状況を整理しました。 AEDが使用できるのは心停止までの5分間が一つの目安です。 *心臓が微細動(ふるえている)状態にある時にしかAED(除細動器)は使用できません。 では、実際の対処ですが 1.意識確認(意識なし、脈なし) 2.近くにいる「○○さんまたはあなた」救急車を呼んでください。   近くにいる「○○さんまたはあなた」AEDを取ってきてください。   *必ず個人を特定し協力をお願いします。(だれかという声かけは×) 3.気道確保 4.呼吸確認 6秒間   (1)見て   胸の動き  (2)聞いて 呼吸  (3)感じて 吐息 5.人工呼吸 (息を吹き込んだとき反射の確認も行う)  薬害・出血がある場合は人工呼吸を行わない。  また、人工呼吸をためらう場合は、心臓マッサージを優先する。(心臓マッサージでも肺が動くため。)  軽く胸が膨らむ程度 2回 6.心臓マッサージ  体の厚み1/3をつぶすイメージ(子供のときは体が柔らかいので力加減注意) (1)気道確保を再度確認し、2秒に3回のリズムで30回(3~5㎝押し込む)   肋骨折れても命を助けるというイメージで肘を伸ばし体重かけて実施する。 7.AED到着  箱を開けるとガイダンスが流れるので、それに従って操作対応する。  電極シートは鎖骨と脇腹(心臓を通電させるよう)に貼り付ける。子供の場合は、体の表と裏。 8.AEDにより反応が回復したら  気道確保継続し、心臓マッサージは中止 9.反応なければ心臓マッサージ継続 10.救急車到着 以上    

2013年2月14日木曜日

不燃抜出停止実績

機器整備に関する流動床式焼却炉(50ton/16h)の下部からの不燃抜出停止実績は、8~13時の5時間です。運転開始後、不燃物の詰まり(排出不能)等のトラブルは発生していません。(今回は磁選機整備のため前段のコンベヤ内のみ空にして作業にかかりました。)